清掃業に限らず、フランチャイズに加盟すると初期費用のほかに、毎月売上からロイヤリティが天引きされるのが一般的です。(ロイヤルティと呼んでいるFCもありますが、ここではロイヤリティで統一します)
ロイヤリティに対する印象は人それぞれですが、「少なければ少ないほどいい」「できれば払いたくない」と考えている人は少なくないのではないでしょうか?とりあえずロイヤリティ無しの条件で検索してみたり…
正直いって、ぼくも最初は同様に考えていました。というのも、ロイヤリティが何の費用なのかよくわからず、単なる看板料とかブランド料だと思っていたからです。
自分に自信のある人ほど「ロイヤリティを何十パーセントも払うくらいなら、自分でホームページを作ってSNSとかYouTubeで宣伝して集客すれば楽勝でしょ!」と、自力で独立・開業して、「こんなはずじゃなかった…」と苦戦している人は多いはずです。そして廃業に追い込まれる…
ぼくはあまり自信がなかったので、フランチャイズに加盟してお金さえ払えば成功に導いてもらえるはず、とある意味安易に加盟を決めたのですが、結果的にはこれが大正解‼。ぼくはいつも深く考えず、直感で決めて失敗・後悔することが多かったのですが、これはぼくの人生の中でも数少ない賢明な選択だったといまでも思っています。
もし自力で独立・開業していたら、確かに初期費用は車の購入費と清掃道具・洗剤くらいで100万円もかかからなかったかもしれませんが、自分の自由時間はほとんどなく、土・日も返上してバイトで食いつなぎ悲壮感を漂わせながら仕事をしていたと思います。

自力で独立・開業して初期のころは、まだ売り上げも少なくて仕事自体はヒマなので、必死に集客に取り組むことになると思いますが、お客さんが増えて売上も上がってくると、今度は日々の事務処理や経理処理、顧客対応に追われることになります。
毎日その日の売上と経費を経理ソフトに入力して計上して、締め日には締め処理をして納品・請求書をプリントしてお客さんに送付する。入金日にはきちんと入金されているかチェックして、入金漏れがあれば電話して催促する。お客さんから問い合わせがあれば対応して、見積り依頼があれば現場に行って積算して見積書を提出、受注になれば契約書の取り交わし、等々。会社員時代に事務処理や経理処理の経験がない人は面食らうのではないでしょうか?
ぼくは幸か不幸か会社員時代に戦力外通告されて(笑)、経理部門にまわされた時期がありました。当時、こうしためちゃくちゃ面倒くさい事務仕事や雑務に日々向き合って奮闘してきた経験があります。
なので、ロイヤリティさえ払えばこうした事務仕事から解放されるフランチャイズのシステムを知った時はほんとうにありがたく感じ、「これならひとりでもできるかも」と加盟を決意するひとつのきっかけにもなりました。
ただ、こうした経理処理自体はなくなるわけではなく、FC本部社員が、日々ぼくらの代わりに代行して処理してくれているということです。
たとえば1日12物件清掃していれば、月250件くらいの計算になりますが、本来であればこれを毎日1件1件自分で入力・集計して締め処理しなければなりませんが、こうした作業をFC本部がやってくれるので、ぼくらは入金された1ヶ月分の合計金額(業務委託費)だけ会計ソフトに売上計上すれば終わり。
なので、ぼくは売上とか経費の領収書など諸々の入力は年に1回、確定申告前にまとめてやっています。さすがに1日がかりですが、1年分がたった1日で終わる、と考えればラクなもんです。
ロイヤリティというと「本部から一方的に搾取されている」と勘違いしている人もいますがそうではなく、事務処理能力や経営能力が低い人でも成功できる仕組みを提供してくれているのです。

このシステムがあるおかげで、ぼくらは清掃の仕事に専念できるわけです。たとえばぼくは仕事を終えて帰宅するのは大体12時半ごろですが、帰宅後昼食をとり、簡単な事務処理(お客さんへ清掃報告書送付、顧客管理システムで当日清掃完了した顧客欄にチェックを入れるだけ)を終えてその日の業務がすべて完了するのは14時半くらいです。
ぼくは現在月商100万円くらいですが、フランチャイズでなかったらひとりでは仕事が回らなかったはずです。
事務員を雇えばいいといわれればその通りですが、直接雇用するとなるとひとりしか雇う余裕はありませんので、インフルエンザとかで急に休まれたりしたら大変です。その時はまた自分で事務処理もやりながら四苦八苦して対応するしかありません。
ましてや辞められたりしたら、自分で事務処理しながら募集広告を出して、採用が決まったら仕事を教えて…と手間もコストもかかります。また人を雇用するということは、労災・雇用保険への加入義務も生じてくるので、余計なコストも生じます。
脱サラして、自力で独立・開業した人の60~70%が3年以内に廃業するというのもうなずけます。
ちなみにぼくが所属するフランチャイズでは、脱退するのは年1%弱(3~4人)です。しかも廃業の理由は、稼げないからではなく自己都合です。きっと清掃業という業種が合わなかったのだと思います。
一方、FC本部に任せておけば、たとえ経理担当がインフルエンザで1週間休もうが、急に辞めようが、会社組織で運営しているので、穴が開くことはありません。社員教育も社会保険もこちらには関係ありません。
要するに、ひとりで何でもこなせるスーパーマンみたいな人以外は、ロイヤリティを払って余計な事務仕事はぜんぶFC本部に丸投げして自分は仕事に専念する、というのがベストだとぼくは思います。
結局、「ロイヤリティ0円!余計な事務仕事は全部代行します!」といったうまい話はないので…もしあったとしても避けた方が無難です。
もっとも中には、しっかりロイヤリティを取っておきながら大したことをしてくれないフランチャイズもあるらしいので、そのあたりは説明会などでロイヤリティの割合や金額がその内容に見合っているか?しっかり確認しておく必要はあるでしょう。

ぼくが所属するフランチャイズではロイヤリティ等は20%なので、ぼくは毎月20万円くらいロイヤリティ等を引かれています。同じフランチャイズオーナーの中にも20%は高いという人はいます。
ですがぼくは、これまでお伝えしてきた通り、事務・経理処理や雑務がどれほど面倒くさくて時間を忙殺されるかを身をもって知っているので、超安いとはいいませんが、わりと良心的な金額だと感じています。
ぼくが説明会に参加したことのある同業他社では30%くらい取りますので… ただそれでも決して高すぎる金額だとは思いません。
ところでこれまで、「ぼくの加盟しているFCのロイヤリティ等は売上の20%」といっていましたが、内訳は「ロイヤリティ10%」「マネジメントフィー7%」「広告分担金3%」となっています。マネジメントフィーは本部担当者の人件費やシステム維持管理費、広告分担金はネットや雑誌の広告費の分担金と思われます。

